2010年1月12日
生薬の加工
生薬は、摘み取ったり掘り出したりしたそのままで使えるわけではない。泥を落とすことや日干しにすることなども含めると、何らかの加工を行わなければ使用できない生薬がほとんどである。 本節では、中医学で行われる修治(しゅうち)、炮製(ほうせい)を中心に、この問題について取り上げる。
世界各地の伝統医学では多くの生薬が用いられている。
生薬は、薬事法によって医薬品として扱われるものと、食品として扱われるものの2種類に分類される。
日本国の薬事法では生薬も医薬品として扱っており、ヨーロッパでもドイツなどでは医薬品である。ただ、アメリカ合衆国では薬局方に生薬が収載されているにもかかわらず、生薬から精製した有効成分は医薬品として認めるものの、その原料である生薬自体は医薬品として認めていない。それ故、生薬を指して未精製薬(Crude Drug)と呼び表したり、民間伝承で用いられる場合などでは「薬用ハーブ(herbal medicine)」と呼び表すことも多い。
日本における生薬は、漢方処方や民間伝承の和薬などの東洋医療で用いられる天然由来の医薬品すべてであるが、漢方医学の影響が大きい為、生薬と漢方薬とが同一視される場合も多く、混乱を招いている。生薬は漢方医学以外にも、民間薬として単独で使用する機会もあるが、漢方薬とは複数の生薬を漢方医学の理論に基づいて組み合わせた処方であり、決して同一ではない。
生薬となる天然産物には、植物由来のもの(→薬用植物)、動物由来のもの、菌類由来のもの、そして鉱物由来のものが含まれる。そして多くの場合は煎じ薬やエキス剤、チンキ剤など、加工してから薬品として用いる。まれに、貼薬の様に原体をそのまま使う場合もある。西洋医学のように注射剤として用いるものは無く、経口剤か貼薬として服用するのである。
日本国における公定医薬品書である『第15改正日本薬局方』(2006年)では、生薬と生薬製剤および漢方エキスが「生薬等」に収載されており、薬局方に記載された方法で検定したものが医薬品として使用される。すなわち、生薬のすべてが日本薬局方で認められているわけではない。
生薬は天然物であることから、含有されている薬効成分は一定ではなく、同じ植物であっても産地や栽培方法あるいは作柄によっても成分は変わる場合も多い。たとえば薬用人参を例に取ると朝鮮半島産のものは「朝鮮人参」や「高麗人参」と銘うたれて重宝されるが、朝鮮半島より導入した国産のものは「御種人参」(オタネニンジン)とよばれ格が下がるとみなされている。
また、昨今の天然物資源への注目もあいまって、生薬から得られた成分を元に医薬品が作られる場合も多い。植物資源(薬用植物)がその対象となることが多く、最も古い例としてはアヘンから得られたモルヒネがある。
『ウィキペディア(Wikipedia)』引用
生薬の加工方法について調べてみました。
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